SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1991-08-18 日光[方面]篇[5]

_ 06:00

なぜか早い(笑)。緊張の一夜であった(けっこう臆病)。もー帰るだけなので、ひたすら走りに徹するぜ。昨夜の雲は消えて、お日様がsun sun。南下と同時に、気温もジリジリあがる。

R294をはずれて、大田原市を経てR4へ。ここまでくると、R4のバイパスの方が早い。ただし、下手クソな栃木ナンバー(なぜかいつも栃木ナンバーなのだ)がロクに間隔をあけずに抜いていくのがけっこうコワイんだけど。

_ 08:00

宇都宮。休まず通過。あと5時間くらいかな?

_ 09:00

このまま東北行の逆コースでもつまらないので、春日部からR16で帰ることに(かえって遠まわりだったりして……ま、東京にはいるよりはマシか)。

妙にチェーンの音がうるさい。もう伸びたのかなぁ。なんか、あちこち壊れて、調子悪いし。ま、戻ったら点検してやるわい。

_ 12:30

秦野到着。予定より30分も早く着いちゃった。記録かもしんないなー。しっかし、下界は暑いな。この4日間、ほとんど1000m近辺にいたんだから、無理もないか。

_ 後日談。

前カゴの固定が底面の2箇所というのはあまりに少ない。もう1面が固定さてれいたのではないか?との疑問を解消するために、親父のCubで確認することに。……あ、ない。すでに固定金具がなくて、針金でしばりつけてあった。ひょっとして、をれのCubよりハードに使ってんの? >親父

チェーンが伸びた……と思ったら、チェーン張りのナットが「なかった」(ひえぇ)。よく生きて帰ってきました(こえー)。


1991-08-17 日光[方面]篇[4]

_ 07:30

朝食をとると、どうしてもこの時間の出発になっちゃうね。空はどんより、今にも降り出しそう。軽くCubの点検をする。タイヤの空気圧がだいぶ減っていたのでちょっと足す(ポンプまで持ってきてんのか……)。荷物を積むと、ハンドルが「ぎぎ〜」と鳴く。ステアリングヘッドがイッちまたのかなぁ(とほほ)。

甲子方面に少し戻って、羽鳥湖へ抜けるショートカット林道を目指す。すぐに霧が出てきて、クラクラ。前が見えんぞ〜。おまけにクソ寒いしぃ。

_ 09:00

ええかげん登ったところで、突然、霧の中からナゾの洋館が! ひえ〜。……と思ったら、羽鳥湖スキー場のロッジだった。無人のスキー場って、不気味やなー。地面剥き出しのゲレンデが痛々しい。登りは荒れ荒れの道だったのに、スキー場へのルートは広々としていて、フラット。すぐに舗装されちゃうんだろう。ったく、冬の間、スキーをするためだけにこんなに派手に開発しやがって。バチがあたるぞ、ほんま。

_ 10:00

羽鳥湖から左におれて、すぐに北へ。これは猪苗代湖へのショートカット。雲は切れはじめて、やっと暖かくなってくる。すぐにダートになって、「けっこう荒れた林道やなー」と思っていたら、道ばたに県道の標識。えー!? こんな県道があっていいのかー?

峠の向こうはすぐに舗装になっちゃって、しくしく。R294に出ると左に折れて、すぐに南へ逆戻り(笑)。変なルートである。標高はぐんぐんあがるけど、ちっとも舗装が切れない。とうとう高原地帯に出てしまう。一面、高原野菜畑。林道目指して上がってきたのに、なんで高原野菜みなきゃあかんのや(まー、眺めはいいけど)。ぶるぶる震えながら、高原横断。うひー、寒い。

_ 11:00

高原を抜けると、ようやくダートになる。北へ下る前に、安藤峠までちょっと戻る。すっかり晴れて(寒いけど)気分がいいので、ここでお茶などたててみる(リプトンのティーバッグでなにいっとるか)。いいねぇ。優雅だねぇ……などと気どっていると、盛大な土ぼこりとともに4駆軍団が登場。声をかけられるが、生理的に嫌いな連中なので、自然と不機嫌な声になってしまう(笑)。人がいい気分でお茶しとるのに。プンプン。

あとは、北。会津若松方面に下る。わりと長くて荒れ気味の、好きなタイプの道。こんどは登ってみたいのう。途中、3台の自家用車に道をきかれる。なんなんだ。確かに会津若松から間違って入りやすい道だけど、こんな林道に深く入りこんでから疑問に思うなよ。どれもフルムーン風の初老の夫婦である。何かあんのかな?

_ 12:00

会津若松市。メシが食いたい……と、うろうろ。お盆で休みが多い。ここって、観光地じゃなかったのかなー。で、結局、富士通会津工場向いの中華料理屋へ(なぜっ)。夏休み出勤族目当てか?(あのな)。あああ、池田高校が負けてしまった。

R49→R294へ。R294はガラガラ。快調に飛ばせる。これじゃー、R49で郡山の渋滞を抜けてるヤツなんか、ただのアホやな。とにかく、このままひたすら南下することに。ここは猪苗代だから、以前の東北行のデータからすれば家まで350kmある。もちっと戻っておかないと、明日がしんどい。やっぱ、5日じゃ短いよなぁ。

_ 16:00

白河。あー、こんな時間になって町中に入っちゃって、おまけに迷うし(あほー)。なんとか抜け出して、ふたたびR294を南下。キャンプ場のアテはない。こーなったら、どっか適当に林道を見つけて、テントを張るしかあるまい。

_ 17:00

その林道がないのだな。「これか!?」と思って入った道が、上の方では採石場で、ガーガーと作業中だったり(土曜日に働いてんなよぉ)、ぐるっとまわって国道に戻ってきちゃったり(目的のわからん道だ)。

なんだかんだで、やっとそれらしい道に入る。豆沢林道とでている。でも、地図を見ると、すぐに向こうの白河関に抜けてしまうルートらしい。それは避けたいので、枝道を見つけて入る。行き止まりの小さな広場。しょうがない、ここにしよう。水もないけど、がまんだ。

いつもは他のキャンパーに「やかましー!」つってるんだけど(小心者なので、面と向かってはいえませんが……)、逆にこういう場所だと人恋しい。上を飛ぶ鳥がはばたく音にもビクッとしてしまったり。わがままだよな。そいうえば、今回は1度もバイク乗りと一緒のキャンプにならなかったという意味でも寂しいなぁ。あー、なんか曇ってきたし……降るなよー >雨 夜中に撤退なんて、やだからなー(この場所は雨に弱そうなのだ)。


1991-08-16 日光[方面]篇[3]

_ 07:30

夕べと同じメニューの朝食(まだこだわってる)をとって、元気(ただしカラ元気)に出発。昨日の「ラバーマウント式前カゴ」、そのままはずしてテントの中に持ち込めるという利点も発見、なかなか怪我の功名じゃん、といい気になってたんだけど、毎朝取り付けにえらい苦労を強いられるのであった。くそ〜。いいことばかりじゃないなー。

湯西川沿いに快調に下る。ここはドカで来てもいいな。昨日の無理がたたって(?)、このあたりの目ぼしい林道は全部走ってしまったので、ちょっと遠征しないとならない。今日は林道走れないかな。

R121を南下して、日塩もみじラインを北上。結局、日光からは逃げ続けている(正解)。料金所では自二車410円を請求されるが、「原付です!」と主張して値切る。強気になったものである(笑)。名前のとおりの照葉樹林で、秋にはよさそう。でも、勾配がきつくて、2速全開!

_ 10:00

もみじラインを出たあとで、大沼方面に寄り道。もしかすると林道かな? と思ったが、そーでもなくて、しくしく。細い山道をすいすい走っていると、太い道にでる。塩原に着くには早いな……と思って走っていると、どっかで見た道……。あっ、これ、もみじラインじゃねーか! なんで戻ってきちゃうんだ(いいかえればタダで走れますな。イヒヒ)。でも、途中に分れ道なんてなかったしな。道がないのか?

逆にたどって、それらしき林道に入ってみる(通行止めって書いてありますけど……)。20mもいかないうちに荒れに荒れて、「これは、絶対に違うぞ! ……でも、行っちゃえ」(をいをい)。なにごとも勢いが大切。ぶいぶい登って(間違いなく廃道だ)、あちこちに入り込んだあげく、行き止まり。

でも、その場所が妙にいいところで。周囲の山々が見渡せる、林の中にポッカリあいた広場。お日様が暖かい。見渡す限り人間の営みの痕跡がなくて、なんだか、地球を独り占めにしちゃった気分になれる。う〜ん、これは正解じゃん。しばらく休んでから、大人しく帰る。ここは、キミとボクだけの秘密の場所にしておこうね(「キミ」っつーのはCubのことか?)。

_ 12:00

塩原で食料調達とガス補給のあと、R121で会津田島を目指す。ここでメシにしようと思ってたのに、田島って街にはメシ屋がないのか? なんでやねん。泣く泣くセブンイレブンでおむすびを買う。なんか、食事に恵まれないなー。

_ 13:00

田島から栗生沢方面に南下して、林道(?)を目指す。地図に林道と書いてあるわけじゃないけど、このコースはおそらく林道、それもけっこう長い(経験つみました)。

ぜんぜん車の行き来がないので不安になるけど、やはり地図通りに林道が走ってる。穴場だな。整備状態もかなり良くて、勾配もゆるやか。いいね。ただし、ここでも「土砂崩れのため通行止め」って書いてある。ふふん、だまされないぜ。

……と思ったら、男鹿岳の峠付近で土砂崩れ。へー、ホントだったのかー(笑)。たまには正直になるんだな。ただ、ガケっぷちにバイク1台分の道が残っている。ホントは、こういうとこ通るの、いけないんだよね。また崩れると危ないから……とかいいながら、そろそろと通る(あのなー)。踏み外したら最後、真っ逆さまにガケ下である。思わず「ファイト! 一発!」とつぶやいてしまうシュチュエーション(「つぶやいた」のは、「叫ぶ」とまた崩れる恐れがあるため(笑))。

ちょっと下りた木陰で、さっき買ったおむすびを食べる。車が2台登ってきたので、「通行止めだよーん」といって追い返す。へへーん、バイクしか通れないって、気分いいな〜(性格悪いな……)。

_ 14:30

下りはガレ場の急勾配で、それはそれは恐ろしい道。冷汗ダクダク。途中でTS200R氏に抜かれる。やっぱこういうところは、ホンモノが強いなぁ。あとで合流して、いっしょに休んだ。このTS、うしろに偏平なサブタンクをつけていて、なかなかかっこいい。Cubにもサブタンクが欲しいんだよなー。満タンで150kmしか走らないってのは、長距離に不安がある。

下の方は整備が良くて、ガンガンとばせる。対向バイクも増えてきた。それにしても、2時間丸まる走りっぱなし。その長さにおいてだけでも、三重丸な林道であった。

_ 16:00

深山湖に出たあとで、グッチのルマンに抜かれる。抜きざまに「さっ」と左手を上げていく(カッコイー)。R120のPASO軍団もそうだったけど、外車乗りって総じてマナーがいいというか、スマートだよな。Cubを見下さないんだよねー(ほとんど内輪褒めの世界)。つづいて、那須高原有料、那須甲子有料と、有料づくしの150円(笑)。勾配がきつくてたまらんねー、ここは。

R289に出たあとは……またもや困る。このあたりにもキャンプ場がないよ〜ん。とりあえず白河方面に下って、途中の牧場に寄る。なぜか森永の入れ物に入った「自家製アイスクリーム」(笑)をいただきながら、牧場の人に道をきく。近くにあるとのこと。行ってみたら、村営の小さなところで、そこに決める。管理人がいないので、とりあえず無断借用。役場なんてもうしまってるだろーし。