SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1991-08-16 日光[方面]篇[3]

_ 07:30

夕べと同じメニューの朝食(まだこだわってる)をとって、元気(ただしカラ元気)に出発。昨日の「ラバーマウント式前カゴ」、そのままはずしてテントの中に持ち込めるという利点も発見、なかなか怪我の功名じゃん、といい気になってたんだけど、毎朝取り付けにえらい苦労を強いられるのであった。くそ〜。いいことばかりじゃないなー。

湯西川沿いに快調に下る。ここはドカで来てもいいな。昨日の無理がたたって(?)、このあたりの目ぼしい林道は全部走ってしまったので、ちょっと遠征しないとならない。今日は林道走れないかな。

R121を南下して、日塩もみじラインを北上。結局、日光からは逃げ続けている(正解)。料金所では自二車410円を請求されるが、「原付です!」と主張して値切る。強気になったものである(笑)。名前のとおりの照葉樹林で、秋にはよさそう。でも、勾配がきつくて、2速全開!

_ 10:00

もみじラインを出たあとで、大沼方面に寄り道。もしかすると林道かな? と思ったが、そーでもなくて、しくしく。細い山道をすいすい走っていると、太い道にでる。塩原に着くには早いな……と思って走っていると、どっかで見た道……。あっ、これ、もみじラインじゃねーか! なんで戻ってきちゃうんだ(いいかえればタダで走れますな。イヒヒ)。でも、途中に分れ道なんてなかったしな。道がないのか?

逆にたどって、それらしき林道に入ってみる(通行止めって書いてありますけど……)。20mもいかないうちに荒れに荒れて、「これは、絶対に違うぞ! ……でも、行っちゃえ」(をいをい)。なにごとも勢いが大切。ぶいぶい登って(間違いなく廃道だ)、あちこちに入り込んだあげく、行き止まり。

でも、その場所が妙にいいところで。周囲の山々が見渡せる、林の中にポッカリあいた広場。お日様が暖かい。見渡す限り人間の営みの痕跡がなくて、なんだか、地球を独り占めにしちゃった気分になれる。う〜ん、これは正解じゃん。しばらく休んでから、大人しく帰る。ここは、キミとボクだけの秘密の場所にしておこうね(「キミ」っつーのはCubのことか?)。

_ 12:00

塩原で食料調達とガス補給のあと、R121で会津田島を目指す。ここでメシにしようと思ってたのに、田島って街にはメシ屋がないのか? なんでやねん。泣く泣くセブンイレブンでおむすびを買う。なんか、食事に恵まれないなー。

_ 13:00

田島から栗生沢方面に南下して、林道(?)を目指す。地図に林道と書いてあるわけじゃないけど、このコースはおそらく林道、それもけっこう長い(経験つみました)。

ぜんぜん車の行き来がないので不安になるけど、やはり地図通りに林道が走ってる。穴場だな。整備状態もかなり良くて、勾配もゆるやか。いいね。ただし、ここでも「土砂崩れのため通行止め」って書いてある。ふふん、だまされないぜ。

……と思ったら、男鹿岳の峠付近で土砂崩れ。へー、ホントだったのかー(笑)。たまには正直になるんだな。ただ、ガケっぷちにバイク1台分の道が残っている。ホントは、こういうとこ通るの、いけないんだよね。また崩れると危ないから……とかいいながら、そろそろと通る(あのなー)。踏み外したら最後、真っ逆さまにガケ下である。思わず「ファイト! 一発!」とつぶやいてしまうシュチュエーション(「つぶやいた」のは、「叫ぶ」とまた崩れる恐れがあるため(笑))。

ちょっと下りた木陰で、さっき買ったおむすびを食べる。車が2台登ってきたので、「通行止めだよーん」といって追い返す。へへーん、バイクしか通れないって、気分いいな〜(性格悪いな……)。

_ 14:30

下りはガレ場の急勾配で、それはそれは恐ろしい道。冷汗ダクダク。途中でTS200R氏に抜かれる。やっぱこういうところは、ホンモノが強いなぁ。あとで合流して、いっしょに休んだ。このTS、うしろに偏平なサブタンクをつけていて、なかなかかっこいい。Cubにもサブタンクが欲しいんだよなー。満タンで150kmしか走らないってのは、長距離に不安がある。

下の方は整備が良くて、ガンガンとばせる。対向バイクも増えてきた。それにしても、2時間丸まる走りっぱなし。その長さにおいてだけでも、三重丸な林道であった。

_ 16:00

深山湖に出たあとで、グッチのルマンに抜かれる。抜きざまに「さっ」と左手を上げていく(カッコイー)。R120のPASO軍団もそうだったけど、外車乗りって総じてマナーがいいというか、スマートだよな。Cubを見下さないんだよねー(ほとんど内輪褒めの世界)。つづいて、那須高原有料、那須甲子有料と、有料づくしの150円(笑)。勾配がきつくてたまらんねー、ここは。

R289に出たあとは……またもや困る。このあたりにもキャンプ場がないよ〜ん。とりあえず白河方面に下って、途中の牧場に寄る。なぜか森永の入れ物に入った「自家製アイスクリーム」(笑)をいただきながら、牧場の人に道をきく。近くにあるとのこと。行ってみたら、村営の小さなところで、そこに決める。管理人がいないので、とりあえず無断借用。役場なんてもうしまってるだろーし。