1990-08-12 南紀林道巡り篇[1]
_ 前口上
えー、今回は「冒険やらう」って呼んでもいいです:-)
コトの起こりは前回の東北行にさかのぼる。下北半島の延々と続くダートですっかりCubに懲りてしまったわけだが、これで「あぶないから、もうCubツーリングはやめよう」とならないところが……で、ボクの場合は「よーし、そんならCubのオフロード性能を高めればいいじゃん」となってしまう。
とりあえずはタイヤだな、ということで、いろいろと探し歩いた結果、同じHONDAのCRM50/80のフロントタイヤがほぼ同サイズということが判明。前後ともそれに履きかえる。ホントはサスなんかにも手を加えたかったんだけど、ちょうど夏休みもくることだし、タイヤを換えるだけでどれだけCubの性能がUpしたのか試してみたくなるのも人情(どこが?)。
ふつーは近所(たとえば丹沢とか)の林道をちょこっと走ってみることを「試す」というんだけど、そのステップをすっとばして林道の宝庫と名高い紀伊半島で「林道巡り」を企画した(遭難しても知らんぞ……)。もっとも「企画」といっても、バッグに関西の地図が入っているだけで、例によって完全無計画。とりあえず伊良湖からフェリーで鳥羽にわたるつもりで家を出た。
なお、地図を見ながらの方が楽しめるかと存じます。筆者は昭文社の「2輪車ツーリングマップ」(関東、中部、関西の3冊)を使用しました。
_ 06:30
秦野発。荷物まとめに手間どって、30分遅れ。まぁ、よいか。今回は距離を稼ぐ必要はないし。とりあえずR246で沼津をめざす。走り慣れたルートも、旅の初日ともなると一味ちがうね。
_ 09:00
沼津発。寮に寄って衣類を詰め込んだのだ。二重生活者はこれだから面倒くさい。すでに太陽は天空はるかに昇り……(c)たま。あとは浜松までR1を一直線!! それにしても暑いぞ!
_ 12:30
浜名湖。ウナギを喰う(いかん……短絡的すぎるぞ)。これからの8日間、ロクにメシが食えないことを予想して、ここでたっぷり食っておかなくては。
_ 14:30
伊良湖。あー、35分発のフェリーがあったのに……あと一歩というところで、ちょん。途中でメロン買ったりそれを実家に送ったりしていなければ間に合ったのにぃ。あんたが伊良湖のメロンが食べたいなんてゆーからこのザマじゃ >かーちゃん
結局つぎの、15:15の便に乗船(ちなみに自家用車族は延々待って17:40発に乗れるかどうかというところ。いひひひ。バイク族の強みだぁね)。いずれにせよ、向こうについたら宿を探さなきゃならない時間じゃないか(ぶつぶつ)。
_ 16:30
鳥羽。前にも泊まったことがある鳥羽キャンプセンターを目指す。心配していたとーり、ご家族連れのオーナーロッジテント(なんでこんなに大層な名前なんだろ……?)で埋めつくされている。あの時は台風上陸でだーれもいなかったのになぁ。「発電機でカラオケ大会」とか、「深夜のロケット花火」という言葉が脳裏をよぎるが、背に腹はかえられん。むりやり頼みこんで、すみっこにスペースをもらう。それにしてもクソ暑い。もっと標高を稼ぎたかったのに。シャワーしたいようん。
_ 17:00
テントだけ張って、夕めしがてら鳥羽の街を探索。「超水族館」とかいう鳥羽水族館の支店(?)ができていておどろく。なかなか見応えがありそうだけど、人がうじゃうじゃいたのでパス。
おっとぉ! 迷い込んだ裏道に銭湯を発見。こいつは入るっきゃねーっ! というわけで、風呂にはいってさっぱり。狭くて設備も悪いけど、\220というのは安いんでないかい? なにはともあれ、うれPのであった。