1999-08-17 北海道爆走(2)篇[5] 開陽台〜釧路
_ 08:30
雨だよ、雨。くそー。早起きしようと思ってたけど、いやになって7:00までうだうだうだうだ。だって、このキャンプ場、徹営してもバイクまでが遠いんだもん。だが、時折やんだり、霧雨程度になってきたので、意を決っして起き上がる。メシを食って、バタバタと片付け。濡れたテントは21日に自宅に帰りつくまで干せないんだよなぁ。カビるぞ。で、例によって出発して30分も走ると雨が上がるわけで。晴れ間まで見えてくるし。人をばかにしてる。あまりものを考えたくないので、ろくに地図も見ないで、おおざっぱに東を目指す。
_ 09:30
標津のサーモンパーク。ここには去年、家族連れで来たので、どんな所だかわかっているのだ。釧路に電話を入れて、顔を洗う(つまり電話と洗面所だけに用があった。ひどい客)。髪がぐちゃぐちゃだなぁ。ひと息ついたら、根室へGo。100kmなら1.5時間てとこか。やっと北海道時間が読めるようになってきたぞ。
_ 11:00
根室。市内に入ったとたん、ガメラの石像を見つけて思わずUターン(笑)。このあたりに来たら、急に霧がとたんに濃くなって、すごい状況。地面が濡れてなければ雨だと思うど、シールドがびしょ濡れになる。噂には聞いていたけど、これほどとは。
_ 11:30
納沙布岬。本土最東端……が、霧でなんも見えんっ(笑)。とりあえず腹が減ったのでイクラ丼を食う。イクラの季節じゃないけど、カニを進んで食おうとは思わんしなー。今年の北海道は異常な暑さで、カニや寿司で食中毒が多発してるらしいし。それにしても、根室からここまでの道、北方四島を返せっつー看板だらけで、飽き飽きした。気持ちはわからんでもないが、観光気分を盛り下げることはなはだしい。プラス効果があるとはまったく思えない。観光資源って言葉を、もちっと考えさほうがいいぞ、根室市。根室への帰り道は、だんだん晴れてきた(なめてんのか)のはいいんだけど、風がすごくなってきた。メットが左から押されて痛いくらい。これはたまらん。
納沙布岬から海を望む……が何も見えない。この前にはおじさんハーレーが群がって、マシンと一緒に順番に写真を撮っていたが、虚しくないのだろーか。
_ 13:30
道の駅厚岸グルメパーク。道東の道は、おおむね長い直線をRの大きなつなぐという作りになっているので、どこを走っているのかよくわからなくなる。だんだん、自分は停止していて、道の方が勝手に後方に流れていくような錯覚を覚え始める。あとはもう、自動ピース出し機と化すばかり……。
_ 14:30
釧路到着。厚岸からパトカーが増えはじめたので、思ったほどペースが上がらず。途中、とろい車をぶち抜いたら、制服っぽい地味な服を着た男2人連れで、覆面かと思って「びくーっ」とした。違ったようだけど。それにしても、観光客を検挙するなんて、観光資源って言葉を、もちっと考えさほうがいいぞ、北海道。……と思ったが、バイクは実はそれほど良い観光客ではない。ホテルにも泊まらず、汚い格好で貧しいメシを食うだけなので、我々を迎え入れても潤うのはガソリンスタンドばかりのはずだ。つーことは、スピード違反の反則金は、貴重な観光収入なのかも!? ……とバカなことを考えつつ、それでもなんとか予告した時間に実家にたどり着けた。