SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1999-08-16 北海道爆走(2)篇[4] 札幌〜開陽台

_ 08:30

札幌出発。高速で旭川を目指す。このルートは去年も走ったので、すっ飛ばすに限るでしょう。札樽道から道央自動車道に入ったとたん、道路上をトンボが乱舞。ぶつからないように、よけるのが大変(嘘。カウルに伏せるだけ)。

さて、今後のルートだが。明日、釧路の実家に着かないといけないことになっているので、今夜中にできるだけ東に行っておかないといけない。去年は北端を制覇したので、今年は納沙布岬で東端を制覇しよう。つーわけで、そっち方面だと周囲330度を見渡せる開陽台って有名な場所があるから、今日の目的地はそこだっ。プラネタリウムばりの星空を見るぜ。

_ 10:00

音江PA。いい天気。さすが旭川は暑い土地だ。ウェアを脱いで、Tシャツ姿に。早くもグラブの跡がくっきりついてるなぁ。日焼け止めはばっちり塗ってるのに。

_ 11:00

旭川市内。だーっ、暑い! ここからはR39を西へ向かって大雪山へ。市内でガスを入れたら、やっと例のホクレンの旗をGetできた。これがないと、北海道にいる気がしないよな。

_ 12:30

大雪山麓はなかなか迫力があってよろしい。しかし、銀河の滝とか、流星の滝とか、変なネーミングが多い。何考えてんだか。同じ方角に向かうライダーに、女の子ひとりキャンプ旅というのがけっこう多くて驚く。しかも広島ナンバーとか。いい度胸だなー。途中からR273に入って、三国峠で休憩。トンネルは寒い! 駐車場を出る時に斜面だったのでなかなか出られず、恥しい思いをする。BMWを御せる腕力をつけようと思ってスポーツクラブに通いはじめて2ヶ月。まだまだだなぁ。

三国峠から帯広方面を望む。大雪山は快調に走っていたので撮り損ねた(よくあるパターン)。

_ 13:30

R241に入って、足寄方面へ。道の駅足寄のチーズ工場でチーズカレーを食す。普通のカレーにチーズの薄切りが乗ってるだけ。すっかりカレーの味に負けちゃって、ぜんぜんたいしたことない。あとは弟子屈までノンストップで飛ばすでー。

チーズ工場2Fから観た、足寄湖。

_ 15:45

弟子屈。おお、なんとすばらしいペース。さすがBMW、これだけ走ってもぜんぜん疲れてない。これなら16:30には開陽台に着けるぜ。はるか地平線までまっすぐな道が増えてきて、風が涼しくなってきたら道東の証し。すれちがうライダーもハイなヤツが増えてきて、ピースサインにオーバーアクションが多くなる。手を振りまわしたり、ステップの上に立ち上がったり、全身で喜びを表している。こういうのを見ると、こっちまで嬉しくなってくるね。やっぱピースはすばらしい文化だ。もっとも、ピースサインになってないのがほとんどで寂しいんだけど……というわけで、古い世代のライダーとしては、きっちりと指を二本広げてピースを送るのであった:-)

_ 17:00

R243で標茶に入って給油後、養老牛虹別線で開陽台へ。思ったより距離があったので時間がかかったが、とにかくまっすぐな道がやたらと多くて面白かった。

養老牛虹別線。養老牛温泉に向かう道。はい、ここで牛が温泉に浸かって湯治をしている場面を思い浮かべた人は、私と同じ感性です。

開陽台のキャンプ場は階段を100段(やや誇張気味)登った上にあり、Off車だけが登れるような獣道があるだけ。よそに行ってる時間はないので、しかたなくえっちらおっちら荷物を持って上がる(2往復)。死むー。開陽台の展望は、330度というほどでもなくて、視界にはけっこう山が多い。なるほどこれなら以前家族と行った多和平の方がいいわ。あっちは駐車場からキャンプサイトも近いし、360度水平線だし。

隣にテントを張ったカタナ氏としばし話こむ。三児の父なのに、2週間も北海道だって。信じられん、なんでそんなことが可能なのだ。日ごろ、血のにじむような家族サービスをしてるのか? ところで肝心の星空だが、日暮れ前に西から雲がわいてきて、全天を覆ってしまった! もー、おれがなんかか(以下略)。

開陽台から夕日を望む。パノラマ写真も撮ったんだけど、つなぎ合わせる根性がない(笑)。

妻と三人の子供を置いて二週間も東北・北海道を旅するカタナ氏(32歳・会社員)。

_ 23:00

夕飯を食べてすぐ横になったら、雨音で目が覚めた。おいおい、まじかー? 慌てて出しっぱなしだったスニーカーをしまい、服もきっちり防水バッグにしまい込む。まだ歯も磨いてないんだけど、面倒臭くなったのでそのまま寝る。まったく、おれがなんか(以下略)。