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1999-08-14 北海道爆走(2)篇[2] 苫小牧〜積丹岬
_ 04:30
フェリー船内。夜中聞えていた窓をたたく雨のような音はただのきしみ音だったようだが、甲板は濡れてるわ、空はどんよりしてるわで、なんかやな感じぃ。雲の合間から、所々晴れ間が見えてるのが救いか。
_ 06:30
下船後、フェリーターミナルでしばしだらだらしたあと、出発。早朝なんで道は空いている。国道に出たあとすぐに右折し、R276で支笏湖を目指す。道は広くないがまっすぐで、そこを70km/hくらいで流す。わはは、「熊出没(8月12日)」だってよ。日付入り。しかも一昨日(笑)。支笏湖は一周しようと思ったけど、西側はどうやらダートらしいのであきらめる。ポロピナイというところまで北上してUターン。カブなら行けたんだが。しかし、ポツポツ雨滴が落ちてきたりして。やな天気。
下船直後のフェリーターミナルで、上陸記念写真。装備は去年とほとんど変わらず。BMWはすっきりと荷物が搭載できてすばらしい。でも空はどんより。
支笏湖へ向かう道。左は原生林で、右は墓地というシチュエーションなので、熊が出ようが幽霊が出ようが何の不思議もないのである。
_ 09:30
洞爺湖。途中、あきらめてカッパを着たら本格的に降ってきた。ナイスタイミング。峠を越えてバイクと人間に朝メシ。あいかわらず、seicomartは命をつないでくれるなぁ。この時間は、コンビニ以外は店がぜんぜんあいてないし。洞爺湖はとりあえず一周ってことで、左まわりにGo! でも、狭い道に下手くそな地元車があふれていて、けっこうストレスがたまる。こいつら、コーナーをまともに曲れねーでやんの。湖の北側に洞爺八幡神社があったので撮影。顔立ちが一風変っていて良い。
_ 11:30
北上してニセコを目指す。ゆるやかに曲がった道が続くので、それほど北海道っぽい感じがしないね、このあたりは。途中、真狩神社があったので寄ってみたら大当り。広島風玉乗りこま犬なんだけど、すばらしくカ ッコイイ! 後足の力強さといい、台座の細工といい、一級品と言えるでしょう。神社自体も、羊蹄山を背に建ってたりしてグー。それにしても雨だよ雨。あーあ。
羊蹄山のふもとをぐるりと回るルートなので、羊蹄山をおさめておこうとそれらしい山にカメラを向けた……けど、これは隣の山だった(笑)。羊蹄山はほとんど雲に隠れて、撮れず。
_ 12:00
道の駅ニセコビュープラザ。揚げたてコロッケを食す。うまい。昼食はこれで終りか?
明日、かみさんと札幌で待ち合わせて、昼からサッカーの試合を観るという予定が入っているので、札幌まで適当な距離をおいた土地を目指すようにルートを設定しなければならない。そんなわけで今日の目的地は小樽に決めた。
_ 13:00
余市の道の駅は「スペースアップルよいち」(うぷぷぷ)。毛利さんの故郷だからってそれはねーだろ。なかなか面白そうな記念館は1200円もとられるのでパス。子供しか遊ばせてくれないような気がするし。しかし、この時間にここじゃ、小樽止まりはないな。海岸沿いを左に折れて、もちっと西まで行こう。
_ 15:00
余市を西へ。途中、余市神社に寄ってみたんだけど、こま犬はいなかった。立派な神殿だったので、きっとこま犬を置く余地もない由緒正しい神社なのでしょう:-P この国道は北海道に入って初めての海岸沿いだ。奇岩が多くて楽しめる。明日、帰りに撮ろう。国道はけっこうな混雑で、札幌から遊びに来ている車が多い。その後、国道を離れて気持ちのいい道道をしばらく走ると、積丹岬キャンプ場。これ以上離れると明日札幌に着けなくなりそうなので、少々短いが今日はこのへんでおしまい。1km歩くと岬らしいが、どうしたもんかな。けっこう暑いし、久ぶりに走ったのでちょっとへばり気味。自販機で、北海道限定ドリンク「ガラナ」を買ってみる。コーヒーの何倍ものカフェインを含有とか書いてあるのに、別途カフェインが添加されているのはどういうことであろうか。謎だ。短パンに着がえて、上半身裸でウロウロしたり寝そべったり。あー、気持ちいいわ。なんつったって、空気が違う。キャンプ場の雰囲気はそんなに北海道っぽくないけど、内地だったらもっと込んでる点がこれまた大きく違う(笑)。
_ 19:00
……と思ったら、17:00過ぎてから予約なしの客が続々とやってきて、あっと言う間にいっぱいになってしまった。隣には男6人、女4人というバランスの悪いグループ。10人で予約なしって、いくら北海道でもおおらかすぎねーか? なんだか、賑やかそうでヤだなぁ。そうそう、暗くなる前に自宅に電話しなくちゃと思って管理事務所に行ったら、もう閉ってやんの。しょうがないのでバイクに乗って公衆電話探しの旅。5kmもウロウロして、なんとかピンク電話を見つける。まぁ、夕日のきれいなポイントを見つけられたからいいけど。
積丹半島を西にしばらく走ったあたりの夕焼け。もう15分早ければもっときれいだっただろう。遠く水平線に見える光点は、漁火だと思う。
1999-08-13 北海道爆走(2)篇[1] 相模原〜苫小牧
_ 前口上
1999年夏、BMW R1100RSで北海道を走った記録。カブとは関係ないけどこっそり置いておく。
_ 04:00
相模原。睡眠5時間。きついな。朝刊にビニールがかかっているのが気になるが、雨は降っていない。乗船案内には出航の2時間も前に来いと書いてあるので、メシも食わずに出発。……そして、走り出したとたんに降り始める。ぐあーっ、おれがなんかしたって言うのかよぉぉ。仕方がないのでR16で下だけ雨具を着用。で、東名に乗ったとたんに晴れるし……。
_ 05:30
常磐道。こんな時間なのにけっこう込んでる。車線も守れないようなサンデードライバーたちのせいでペースは遅い。カッパは蒸れるばかりでいいことなかった。やっぱゴアかねえ……って、毎年言ってるな。それにしても、水戸まで80kmもあるとは知らなかった。メシ食ってる暇ないじゃん。
_ 07:00
大洗。水戸からさらに20kmもあるとわかって慌てたが、なんとかセーフ。乗船手続きをすませたらメシでも食おうと、とりあえず窓口に行って、なぜ2時間も前に来いと言われたかが判明。手続きがおそろしく非効率で、すさまじい行列ができていたのだ。結局、並ぶこと1時間。ええかげんにせぇよ、ブルーハイウェイライン。結局、朝メシはパンを買って船内で食うことに。
_ 09:00
出航。甲板からすでに人に埋もれる大洗海岸を撮る。天候は回復して、暑いくらいのいい天気。でも、動きはじめると風が涼しい。とりあえず寝るとするか。ちなみに船はちょっと年期の入ったさんふらわあ号。船室にはBGMとして昔懐しい「さんふらわあのテーマ」が流れているゆー(年少の読者にはわからんかも知れないが、懐かしいのである)。
_ 12:30
昼食の案内が流れたので、起きあがる。よし、これで今日は合計7時間睡眠だ。食後は船室に戻って地図でも見よう。2等船室はこんな感じ。プライバシーがないと思うのはまちがいで、みんなプライバシーが「あるふりをする」という、日本人ならみんなが持っている優れた技能を発揮しているので問題ないのである。
_ 19:00
午後になって少し揺れてきたので、地図を見て明日以降のおおざっぱなルートを決めたあとはまた寝てしまった。なんか寝てばっかし。でも、酔いどめ買うの忘れちゃったし、酔ったらいろいろ損だし(なにがだ)。で、こんどは夕食のアナウンスで起きたのであった。太るぞ、おい。夕食はバイキング形式で1600円。うーん、高い!!(そしてたいして旨くない)
_ 21:00
かみさんが連絡しろと言っていたので電話をかけようとしたら、クレジット通話が使えないことが判明。緑の公衆電話を装っているが、衛星電話だしな、これ。しかたがないのでテレカを買ったら、50度数で800円だと。さんふらわあ号のデザインだけど。で、この話のオチはっつーと、家は留守で誰も出ないという。なんじゃそら。むかつく〜。もう寝る!(またかい)。
1998-09-13 魅惑の林道ツアー(1)篇[2]
_ 05:00
さすがに早く目が醒める。のそのそとテントをはい出して、トイレに。戻ってきたら和田さんを起こそうと思っていたら、すでに起きていた。和田さんも昨夜は早くに寝たそうだ。そりゃそうだわな。ワインの残りはきれいに空いていたけれど(笑)。夜露でテントがびしょぬれなので、乾くのを待つよりはとっとと出発し、自宅で干そう、ということにした。さっさとメシを食って、7:00には出発。
_ 07:30
キャンプ場からすぐに入れる、川上牧丘林道へ。標高2000mを超える大弛峠を目指す。この林道には、前回入れなかったので初挑戦。嬉しい。しかし、いきなりガレ場続きでなかなかハード。路面は固く締まっているけれど、大きな石が埋まっている上にわだちが深いので油断できない。そんな中、Webの表紙を飾るために走行中の写真を和田さんに撮ってもらう。自分がどんな格好で走っているのか、やっとわかった。確かに笑えるかもしんない。
_ 08:00
そうこうしているうちに、和田さんのC90が70,000kmの瞬間を迎えた。すごい。なにがすごいって、20,000kmのおれのマシンよりよっぽどきれい(笑)。それにしても、今日は和田さんに先導してもらっているのだけれど、これが速いのなんの。あっちは足回りがほとんどノーマルなのに、林道装備のこっちがどんどん引き離される。まぁ、他のOFF車での経験があるとは言っていたけれど、運動神経が違うって感じだなぁ。ライン取りやアクセルワークは、後ろから見ているだけでも勉強になる。たまにはソロ以外で走るのもいい経験だ。
大弛峠自体はそれほど展望がよくないとのことなので、少し手前で休憩。このあたりはロッククライミングが盛んだそうで、なるほど、険しい岩肌をさらした山が多い。すでに雲海が下方に見えるほど登ってきているので、カブのエンジンがぜんぜん吹けない。停車すると勝手にエンジンが止まってしまうほど。
_ 09:30
ハードな登りを終えて、下りは舗装路が始まる。登山客がブラインドコーナーに突っ込んでくるのでけっこう冷や冷やさせられる。和田さん曰く「下りはほとんど舗装済み」とのことなので、甘く見てたらけっこう未舗装区間が残っていて嬉しい驚き。こっちはそんなにハードじゃないので、楽しい下りだ。
_ 10:00
和田さんが未走行ということで続いて水ヶ森林道へ。前半は非常にフラットで固く締まっている、とても走りやすい。和田さんも気に入ってくれたようで、なぜか自分のことのように嬉しい。この道好きだし。が、後半は砂利が深かったりして、なかなか油断できない。まぁ、1本の林道でいろいろな表情が楽しめるのはいいことだ。ほとんど休まずに走りまくったので、このあとは写真なし。
_ 11:00
道の駅・甲斐大和で、はやめの昼食。あとはR20と和田さんオススメの裏道を使って、スムーズに帰ってきました。2日で林道3本は、なかなかおいしいルートといえよう。ごちそうさまでした。
■ 余市の先人 [余市神社のこま犬は戦時中に青銅で出来ていたので国に寄贈したのです。今は石の台座だけ残っています。]
■ ただただし [ほほー、そうだったんですか。戦後に復活させたりしなかったのですね。 勉強になりました。]