SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

«前日 最新 翌日» 編集
RSS feed

1992-04-29 ああ、憧れの剣山林道篇[5]

_ 06:00

だー、うるさい! 枕元で騒ぐんじゃなーーいっ!>ウズラの夫婦。耳をすますまでもなく、周囲は鳥の声で満ちている。ざっと数えてみただけで、6種類もいる(でも、カラスとウグイスしか聞き分けられないでやんの(笑)。バードウォッチングでもはじめるかな)。野性の小鳥の声で目を覚ますというのは、都会生活者には体験できない幸せな状況だけど、こう多いとうるさいぞ。サクサク支度して、7:30に出発。今日は西へ。

_ 09:00

R192に出て、R32を南下、観光ポイント「大歩危渓谷」。観光地だし、別に通る気はなかったんだが……読みが「オオボケ」だしね。なんか、ぴったりじゃん(自虐だなー)。しかし、林道沿いの渓谷を見なれてると、ぜんぜんたいしたことねーよなぁ。やっぱ、いわゆる観光地というのは国道か主要道沿いにあるところに限られるんだよね。土産物屋やメシ屋が開けないような林道沿いには、もっとイイ景色があるけど、そういう知られざるところは我々林道族のものなのだ。ひっひっひ。

北海道から帰省中というZZ-R1100氏と雑談したあと、大歩危を西にはずれて、浦の谷林道へ。上りがほとんど鋪路済みで、またまた下りがダートという最近お決まりのパターン(シクシク)。でも、けっこう走りやすくてグーな感じ。やっと身体が林道になじんできた。

走ってて気づいたけど、トライアルをはじめたのがいい結果を出してる。細い丸太なんかが道に横たわってる時、以前ならフロントを「ガッツン!」ってあててバランス崩しながらヒーヒーいって越えたもんだけど、いまなら手前でちょいっとフロントを持ち上げて、するっと越えられる。この「ちょいっとフロントを持ち上げ」っての、TLMじゃいまだにできないくせに、Cubだとできるんだよね(笑)。しょーもない。

_ 11:00

ふたたびR439をずんずん西へ。土佐町で買物をしたあとは、根木石林道へ向かう。林道手前の県道、小さいコーナーの続く狭い道で、Cubの独壇場。前方に地元のメイトを発見、勝負を挑むが、お、追いつけない! くそー、突っ込みで勝てないということは、あのオヤヂ、このあたりのコーナーを知りつくしてやがるな(笑)。

根木石林道は、入り口からイキナリのダートで、ブイブイ上る。うれC〜。道もけっこう良くて、グーだぞ。

_ 12:00

R194に出たあとは、北上して奥南川林道へ。「弘沢林道とつなぐと32kmのダート区間」だ!(地図のまんま) ここもフラットでかたく、良い道。ダムまで一気。

どーでもいいけど、腹減った……。昼前後に林道に入っちゃうと、メシ屋に入れないから困るよね。まー、走ってる間はぜんぜん気にならないんだよね(笑)。だいたい、胃が揺すぶられるから、食欲失せるし。このまま1日中林道を走ってれば、がんがんダイエットできるぞ(死んじゃうって)。

ダムまであがって、ひと休みしながらパンをひとかじり(うう、ひもじい……)。ここはダム湖を周回するかのよーに林道があって、5本の林道が接続しあっているとゆー、まさに林道天国的な状況。今回はちょいガマンして、弘沢林道で下ることに。これも良い道ですね。峠からは石槌山などなどが一望。うむ。けっこうなお点前でした>このへんの林道

_ 15:00

さて、こっから予定を立ててない……(をい)。明日、剣山のファガスの森でPC-VANの仲間と落ち合う約束だから、それに間にあう程度に西へ行くとするか。よーし、四国カルスト見に行くぞ。

R439→R33→R440。例によって狭い道、きついコーナーで、エンジンをボコボコいわせてるとろいフェアレディZをあおりまくり(笑)。Cubはこういうことろでこそ、快調〜。

_ 16:30

通常のルートは避けて、途中から天狗高原に接続する猪伏林道へ。通行量が少ないのか、手入れがゆきとどいていないのか、わだちは少ないが石がいっぱい。勾配もきつくて、パワーがないから、ちっともあがらん。お尻ふりふりしながら上る。でも、ながめはいいぞ。路面がけっこう面白くて、下の方は茶色の普通のガレキが敷き詰めてあるんだけど、上っていくにつれて白い石灰岩が混じりはじめ、頂上付近では道がまっ白になる。で、天狗高原に上りきると、みごとな四国カルスト。青々とした草原に顔を見せる無数の石灰岩は、まさに「羊の群れ」。うーん、すげーぜ。

尾根づたいに西へいった姫鶴平のキャンプ場はライダーでいっぱい。うれCねぇ。やっと賑やかにやれるわい。で、さっそく何人かのメンバーをつのって、お湯の出る公衆トイレ(なんでこんなものが……)で、「3日ぶりだぜ、大洗髪大会!(笑)」。お湯をためて流し場を風呂にしちゃお〜とかいう声まであがったが、さすがに無茶(笑)。でも、酔ってたらやっちゃったかもなー。集団は恐ろしいなぁ。

夜はひとつのテントに6人も集まって、明日のルートはどうのこうの、とか、あそこのキャンプ場はどうだったのと、情報交換。ラジオの入りが悪いけど、「西日本は大荒れ」とか、「150mmの雨量」とか、ロクでもない情報だけは切れ切れに入ってくる。次第に強くなる風が南斜面をかけあがってくる。キャンプ地は北斜面だから、あまり風を受けないけど。霧も出てきた。で、戦々恐々としながら床につくことに。明日は、剣山に行かなくちゃなんないんだよなー……ぅぅ。