SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1991-05-04 春雪の信州篇[4]

_ 07:30

吐く息が真っ白の寒さの中、6:30ごろ起きる。セロー氏の方が早起き。めずらしいヤツ(あのな)。いっしょに出発して、キャンプ場前から林道を登る(ただし全面舗装)。たまにはつるんで走るのもいいね。ブラインドコーナーのたびにホーンを軽くならす氏は、ボクと同じく安全運転主義だ(うーそーをーつーけー)。途中で別れて明科方面へ。しっかし、ちびるほど寒いぞ。

_ 09:00

R19に出て、松本の手前のドライブインで朝食。こ汚い格好でカレー屋に入る。ううむ。他の客の視線が心なしか冷たいよーな……。食べながら地図を見る。このへん、ぜんぜん林道がないでやんの。どこに行けば会えるの? >林道。もう少し準備してくればよかったかなぁ。

西側につらなる山々は真っ白。とても5月とは思えないっす。うむ。あっち行ってみよっと(をい)。

_ 11:30

上高地の入口。来ちゃったよ〜ん。こんなとこまで来てどーしようというんだ。といっても上高地は自家用車通行止めなので、上までは行けませぬ。バス停は長蛇の列なので、これもパス。そーかー、連休に入ってるんだもんな。おまけにここは観光地だと。

さて、ここからどこに行こうか……と考える。安房峠は積雪のため通行止め。たしかに、道の両脇にはすでにかなりの量の雪が積もってる。えーん。安房峠でレプリカを追いまわすというあたしの夢:-)を奪わないで!……と思ってたら、12:00には開通とのこと。どうりでゲートの前に車やらバイクやらがたくさん待ってるはずだ。話のタネに待ってみることにする。

_ 12:00

ゲートオープン。ゲート前に並んでいた車、バイクが一斉にスタート。をを、レースみたいだ。最初は調子よく進んでいたが、対向車(「向こう側」のゲートも開いたってことだ)が来ると、とたんに大渋滞。だーっ、すれちがいも満足にできねーのにデカイ車ころがしてんじゃねーよ >そこの四駆族

この先は高山か。これ以上行ってもしょーがないな。引き返すか。しかし、一面の雪だよー。寒いよー。路肩の雪をけっとばしながらのんびり下る。途中、林道の入口があったので入ってみたけど、高い雪のバリケードにはばまれる。Cubを止めて、えんやこらとよじ登る。うひょーっ。どこが道やら(全面雪に埋もれている)。悔しいのでバリケードの上からオシッコして帰る(下品)。

_ 13:30

奈渡川ダムにて、安曇野名物(?)おやきで昼食。野沢菜とナスは相変わらず変(※おやきってのは、そば(だったかな)を使って作った中華まんモドキで、普通のアンが入ってるのもあるけど、野沢菜とかナス&ミソのヴァージョンを食すのが通である)。

裏道を通って塩尻へ出たあとは、R19をひたすら南下。木曽福島あたりを狙う。そーいえば、今日はまだ1本も林道を走ってないなぁ。こんなことではいかーん。

_ 16:30

木曽福島。えーかげん時間も遅いので、夕メシと酒を買いこんでキャンプ場探し。つってもこのあたりだとひとつしかないみたいだ。で、地図にある木曽駒高原キャンプ場にたどりつくと……『冬期閉鎖』。ががーん。20km四方にキャンプ場ないんだぞ、おい! そんな無責任なこというなよ〜。

などと乗り越えられない門にすがって泣いていてもいてもしかたがない。しょーがない、林道で野宿でも……とぼとぼと裏の山に続く道を登ると、とつぜん立派な林道がどどーんと登場。えー? こんな道、地図にないよ〜。看板に書かれた名前は木曽駒山麓林道。アップダウンも少なく、極めてよく整備された砂利道。うむー、ナゾだ。

おまけに、林道の途中にキャンプ場を発見! うーむ。できすぎてるぞ、これは……、まさか、another worldに紛れ込んでしまったのでわ!?

ま、とりあえず一日一林道のノルマ(?)は果たしたので、ま、いいか! てなことで宿泊。あとから静岡のRSZ氏が同じように迷い込んできたので一緒にキャンプを張った(バミューダ・トライアングルみたいなところだな……出られなかったらどーしよ。このまま「漂流キャンプ場」とかいって、梅図かずおの世界になっちゃったらヤだなー。あああ)。なんにせよ、変な1日であった……。