SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1990-08-16 南紀林道巡り篇[5]

_ 06:30

オフロード族は寝坊が多い。少なくとも、ここまでボクよりも早く起きたヤツはいなかった。おかげで朝の林道は空いているんだけど。

R371を南下して。坂泰林道へ。傾斜はきついが、どうということもない。あー、北又のせいでちょっとやそっとの林道じゃ刺激を感じなくなってしまった……。トンネルのあとは左にのびる新しい林道へ。途中、道のまん中に無人のシルビアがおきざりにされている。アホか。シルビアなんぞで林道くるな。ふつー、Cubだぜ:-) 道は基本的にフラットでまるで高速道路のよう。ひゃほーっ!

_ 10:00

龍神本宮林道。凹凸はあるが、落石の少ない、けっこうイイ道。初心者には最適かな。途中に真新しい休憩所。奥熊野は「古道ピア」ということで気合いの入ったキャンペーンを展開しているのだ。ムダな飾りや自販機のないシンプルな木造りで、十年もしたら渋くなりそうな建物だった。

_ 11:00

本宮町に出たところで、メシ&給油。ナゾの「しそジュース」なるものを飲む。うむー。まずくはないが、なぜかおむすびを食べたあとの気分……。ガソリンはというと、今回は1リットル入りのSIGGボトルというアルミ容器を持ってきている。Cubは満タンで150〜170km走るけど、これにガスを入れると+50kmの余裕が生まれる。今回は何度もこれに助けられた。帰ったらCub用の増槽タンクを造らなくちゃなるまい。

_ 12:00

R168から大塔林道へ。狭いながら、フラットで走りやすい。途中でホイホイ坂林道に分岐。この林道、たしか見せてもらったガルルのマップにも出てたなぁ(おかしな名前だから覚えてた)。こっちの地図には出てないけど。看板には「行き止まり」って書いてあるけど、もしかするともう開通してるかもしれないと思って入ってみる。うーん、なかなか新しい林道というのは走りやすいね、落石多いけど。が、案の定、先細りになって行き止まりになってしまった。指の先まではいあがったテントウムシが、飛ばずにそのまま降りてきちゃった……そんな気分。でも、生まれかけの林道というのははじめてみたぞ。なかなか感動。その名の通りホイホイ登ってきたけど、下りも同じとは限らない。やっぱり下りは苦手だなぁ(でも、2日前なら登りもヒーヒーいってたはずだよ)。

ふたたび大塔林道に戻ってしばらく行くと、昨日のキャンプ場で一緒だったSX250氏にバッタリ。けっこう同じ道を走っているものだ。一緒に記念写真。Cubは珍しい(?)ので、方々で写真におさめてもらっている。持主は1枚も持ってないというのにねぇ。ここから上はかなり石が多いらしい。

_ 14:15

頂上のトンネルを抜けて、「さあ、下り!」というところで夕立ち。まわりは植林したばかりの幼木で、雨宿りのパートナーにはちと心細い。エンジンを切ってカッパを着て、その場にたたずむ。雨つぶが大きくなると、セミがいっせいに鳴きやみ、わだちが小川になる。なにもしないでボーっと立っている。無心。身体が山に溶け込んでしまったかのよう。

雨がやんで、わだちの小川が澄んでくる。最初のセミがおそるおそる鳴きはじめるころ、おもむろにカッパを脱ぐ。Cubも元気に始動。さぁ、行こうか。

_ 15:45

大塔青少年旅行村。ここにはサ店が付属しているので、夕メシの心配はなし。ここで泊。あとからNX250(珍しい!)氏が現れる。聞いてみると、AX-1と変わらないとのこと。「じゃぁ、サスが……?」と聞くと、ニヤニヤしながら赤いスプリングを指さし、「CRMのに換えてあります」。だろーねぇ。ノーマルのAX-1で林道行くようなヤツは、某Netの某しかいないよなぁ(あえて匿名:-)。