SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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このサイトは、ホンダの名車「スーパーカブ」を使って旅をすることをテーマにしています。主なコンテンツはツーリングレポートです。ツーリングレポートは左の一覧から。それ以外のコンテンツは上のメニューバーからたどれます。


1998-08-09 北海道爆走(1)篇[3] 千歳〜豊富

_ 06:30

寝すぎだっちゅーの。9時間半も寝てどーする。外に出ると、目の前にテントが出現していてびっくり。寝ている間に来たらしい。広いんだからもっと離れて立てろよな。そもそも、どうして暗くなってからも走れるんだろう、不思議だ。パンとスープの朝食をとって、管理人の現れるはずの08:00直前に出発。今日の最初の目標は、こないだの札幌出張の時に見かけた巨大鳥居だ。

_ 08:30

R36を北へしばらく行くと右手にまさにあの謎の巨大鳥居が。見えてしまえばこっちのもの。そっち目指して進んで行くと、まさしくデカい。10mくらい? 高さってイマイチわからんけど、小田原の本社ビルくらいはその下にすっぽり収まる。

が、その下には工事機械がいくつも並び、門は閉鎖されていて、美人湯温泉キリマンジャロと書かれた看板が。推理: 元は立派な神社だったが衰退し、温泉旅館に買い取られたがそこも倒産し、お盆明けから解体工事が始まろうとしている……??? う〜ん、謎はかえって深まったのであった。いずれにせよこま犬は影も形もなし。と、気落ちしつつ、次なる目標は、The 最北端。ええ、行っちゃいますとも。

_ 10:00

道の駅三笠。SL250のかわいこちゃんと目で挨拶。女性ソロライダーを見るのははじめて。ええもんや(なにがだ)。ソフトクリームを食べるが、ちと寒い。つーか、かなり寒い。ここから、日本一長い直線道路、全長約30kmが始まる。三笠といえばミカサリュウという恐竜が出土したところ。終点の砂川といえば、落下型微小重力実験施設がある。感慨深いねぇ(だからなにがだ)。

_ 12:00

30km道路は、信号が多くて面白くなかった。続いてカムイコタン……だけど時間がないのでパスして、旭川市内に突入。昼メシにする。なぜかステーキハウスでオージービーフになってしまう(をいをい)。いやー、まだまだ距離があるから、店を選んでる暇なんかねーんだよー。

_ 13:30

といいつつ、比布神社に寄り道して、やっとこま犬を捕獲。昭和7年8月1日、遠藤末吉作。

阿像の影に謎の1体。先代か? こっちの方が変でいいのに。

と思ったら奥にもう1対。なかなか変わったデザイン。作不明。あー、いかん。時間がないっつーのに。あと200kmもあるんだぞ。

_ 15:00

走り続けて道の駅美深でひさびさの休憩。さすが、これくらい田舎になると、信号もないし、みんな飛ばしてるので、けっこう速い。でも、残り100km以上あるけど。間にあうか? 無理だろうなぁ。おそらく宗谷岬から下ってきたと思われるバイクがうじゃうじゃすれ違ってゆく。こっちはピースサイン出しっぱなし状態。でもよくみると、いわゆる「ピースサイン」をしてるのは小数で、ほとんどは手を上げているだけだ。ピースの意味とかは失われてただの挨拶になっちゃったんだなぁ。つーことはピースサインをしてるのは年寄りの証拠だな。あと、どうでもいいけど、投げキッスはやめて(笑) >そこのハーレー。

 まわりはようやく北海道らしい風景。ようするに、まっすぐな道の両側に見渡す限りの牧草地が広がっていて、牛が点々といて、赤い屋根のサイロがあるという。

_ 17:00

稚内の手前の豊富(とよとみ)でこの時間。さすがに無理だったか。行って行けないことはないが、薄暗い宗谷岬に着いてもなぁ。岬は明日の早朝に寄ることにして、稚内のすぐそばの兜沼公園キャンプ場に泊ることにする。500円で芝生のサイト、風呂つき。OKでしょう。蚊もぜんぜんいないし(まさか蚊の北限を越えたか!?)。となりのKLE氏と少ししゃべる。お互いいい歳して初めての北海道で、話が合う。が、明日は死ぬ気で走って、かみさんの実家がある釧路に着かねばならぬので、風呂に入って速攻で寝ることに。地図上でざっと計算した走行距離、目標450km(うげ)。寝る前、隣にあとからテントを張ったボロいハーレー君が、米を研いだ後、まな板と包丁を取り出してタマネギを刻み始めたのでぎょっとする。そんなヤツがまだ生きていたとは。乗ってるハーレー並みに古いスタイルだな(笑)。ちょっと感動。


1998-08-08 北海道爆走(1)篇[2] 室蘭〜千歳

_ 11:00

なんとなく目が覚めたらこの時間。熟睡には程遠いが、ま、今日は5〜6時間も寝れればOKでしょ。それより、案の定、風邪が悪化している。せきがひどい。怨むぞ、東日本フェリー。外はいい天気で、海はべた凪。これじゃ、ぜんぜん揺れないわけだ。レストランにあがって、安くて早くできるというカレーを食べる。まだ北海道っぽい食べものにありつけない。いいけど、好きだから >どろっとした和風カレー そうこうするうちに、室蘭に入港。わくわく。

_ 14:00

憧れの北海道に、ついに(バイクで)初上陸。フェリーから降りるとき、エンジンがかからなくてすげーあせった。ギアがローに入ってるとかからないなんて、ぜんぜん知らなかったぞ(ってをい)。それにしても、室蘭はごく普通の港町で、北海道に来たという実感はまだない。最初に入った店がローソンってのもまずかったか(笑)。走り始めると、いきなりすれ違ったバイクからピースを喰らう。おおっ、内地では絶滅していたピースサインが北海道でだけ生き残っているというのは本当だったか。嬉しいねぇ。とりあえず当面の目標は、こないだの札幌出張の時に千歳で見かけた巨大な鳥居の正体をつきとめること。R36をひたすら西へGo! おお、ガスが安い! レギュラー81円?!

_ 16:00

苫小牧。どの道も、たしかにすごく良くて、みんな90km/hくらいでばんばん飛ばす。でもなぜか、市街地に入るととたんに渋滞しちゃうので、いくつか街を通るこのルートは、意外に距離がかせげない。そろそろキャンプ場を探さないとまずいじゃん。室蘭では暑いくらいだった陽気も涼しく感じられるようになってきたので、スーパーに入って長そでのシャツを買った。なんと1000円(笑)。ついでにノドの薬も。走ってて咳込むとけっこうヤバい。

_ 17:00

千歳市内に入る前にキャンプにしようと思ってたのに、そのキャンプ場がない。道の両側は、ようやく北海道らしさ漂う原野が広がっているというのに……。北海道なんてどこもかしこもキャンプ場みたいなもんだと思ってたけど、甘かったか〜(笑)。が、地図によるとなぜか千歳市内に入るといくつかキャンプ場があるようだ。変なの。とりあえず一番例の鳥居に近いと思われる青葉公園内のキャンプ場に狙いを定めた。街の中心から少し離れた広い公園内の、広場がキャンプサイト。関東の「公園」という名称からイメージするとかなりはずれる。本当は市の管理事務所に届け出ないといけないらしいけど、すでに管理人は帰ったあとらしいので、先客のススメに従ってこっそりテントを張ることにする。広くて施設も整ってて、非常に良いキャンプ場。蚊が多いことだけが難点だけど、蚊取り線香は夏のキャンプの必需品だからね。近所から来ている家族キャンパーたちの他に、セロー氏とGPz氏。あいさつだけして、今日は休むよ……と思ったらどこかで花火大会が始まってしまった。とても寝られないくらいでかい音!! まいった〜。でもラッキーかも。梢の上に大輪がいくつも開いているのが見えたので、しばらく見ておく。


1998-08-07 北海道爆走(1)篇[1] 相模原〜八戸

_ 前口上

BMW R1100RSで、生まれて初めての北海道ツーリングの模様です。カブじゃないけど、いちおう掲載。

_ 11:30

朝の電話会議が終ったらとっとと帰ろうと思っていたのに、案の定なかなか帰れない。なんだかんだでこの時間。

_ 13:08

やっと出発。AYUがいろいろと家事を残していってくれるものだから、これまた時間を取られてしまった。けっこうやばい。

_ 16:30

ようやく東北道に乗れた。東京は異常だ。うっかり渋谷3号に乗ってしまったおれもバカだが、途中で降りてもたいして変らないし。ぶつぶつ、なんて無駄な時間を……。おまけにムチャクチャ暑い。RSもオーバーヒート寸前。

_ 17:30

最初のP.A.で昼食(?)。ちょっと気分が悪いのは、たぶん日射病だろう。走ってれば治るはず(をい)。さぁ、飛ばすぞ!

_ 19:00

……といいつつ、この先600kmを越える長丁場になるので、だいたい100〜110km/hくらいで45分走って15分休むというリズムで行くことにする。とりあえず最初の休憩。

_ 20:00

まだ福島だよ。この調子だと、八戸到着は零時ってとこ?

_ 20:30

蔵王。パラパラと雨が降りはじめたので、休憩タイミングを崩してレインウェアを装着。新しいゴアのグラブはいい感じ。やっぱ、カッパもゴアにしたいなぁ、BMW乗りとしては(笑)。

_ 23:30

岩手に入ると、ほぼ全域で雨。雨になると休憩する気がなくなるんだけど、こんどは眠くなってきたので、S.A.に入る。うう、もう店がやってない。関東なら24時間営業なのに。しかたがないので寂しくカップメンをすする。しくしく、カップメンってつくづく人間の食い物じゃない。00:30ごろまで居眠りをして、出発。もう、こうなったら夜通し走るつもりでのんびり行こう。

_ 03:00

予定を大幅に遅れて八戸到着。八戸道はガスが出ていて、しかも雨という最悪のコンディション。しかも、ガスが残り少ないという。まさか八戸道にGSがないなんて思わないよなぁ。まぁ、なんとかもったし、いいか。途中のP.A.で大森から夕方6時に出てきたというGPz氏に出会う。よほど飛ばしてきたのだろう。札幌に実家があるそうで、毎年同じフェリーに乗る常連さんだ。

_ 04:45

フェリーの入り口で、雨に打たれてかれこれ45分。アナウンスでバイク客は集まれっていうからすぐにでも乗船できるのかと思ったら、これだ。東日本フェリーにはサービスって概念がないらしい。それにしても、とにかく寒い。これは、間違いなく風邪が悪化するな……と思っていたら、乗船直後から風呂が使えるという。バイクはすべての乗客の中で一番に乗り込むから、とうぜん一番風呂だ。とにもかくにも暖まって、すぐに寝る。よって出港したことも知らず(笑)。