1990-04-30 津軽・下北篇[2]
_ 05:00
起床。めちゃめちゃ寒いが、ワンカップのおかげでよく眠れた。この調子で寒い夜が続くようなら、酒が絶体の必需品になる。朝食後、6:30に出発。「これ以上北に行くなんて気が狂ってる」と主張する軟弱な:-)3人ともお別れ。寒いので、カッパの下をGパンの上に。もう、「カッコ悪い」なんていってらんないくらいに寒いのである。R115で福島を目指す。風が強いので、斜めに傾いて走る。
_ 07:30
福島。途中、民家もないのに一大ショッピングタウンになっているところがあった。いったいどこからの客を当て込んでいるのだろう……? 東北は不思議だ。
_ 09:00
仙台。萩の月のにほひに誘われて、駅の方へ。こんな時間だというのに、店が開いていて、しかも客がいっぱい。さすがは萩の月だぜ。4個ほど所望して、その場でかぶりつく。「うう……旨めぇぇぇぇっ。さすが本場モンは鮮度が違うゼ」(今までお土産でしか萩の月を食べたことがなかったのである)。萩の月でトリップできてしまう自分を、つくづく幸せなヤツだと思う。さて、桜も見たし、萩の月も喰ったし。これで目的は達成したな。帰ろう(ちがうって)。
しかし、風が強い。Cubの唯一の弱点がこの風。突風がくると、あっという間に対向車線までふっ飛ばされる。気が抜けないので、やたらと疲れる。
_ 11:00
途中のドライブインにて昼食。残った萩の月で腹を満たす。あぁ、このまま朝昼晩と萩の月でもかまわない(をいをい)。ここまで170km。盛岡まで行けなくはないが、風が強いので途中で探そうと思う。
_ 13:00
厳美渓(ムズカシイ字だなー)。友人のおすすめ通り、なかなかの景観。ちらっと見るだけでも価値アリ。ただし、川向こうから配達(?)されるお団子は食べられなかった。品切れだと。たしかに観光客がわんさといて、ここはまさにGWまっただなかという感じ。少し休んでから行ってみた達谷窟も、その次の中尊寺も黒山の人だかり。なんで観光地ってこうなの? とうぜんパスして先を急ぐ。どうせ最初の3日はリエゾンのつもりだったし。このラリーのスペシャル・ステージは真ン中の2日間だい!
_ 15:00
いこいの森キャンプ場。ここはひとり100円の使用料で、持ち込み1張200円。まぁ、良心的な方。ただし、昨日と同じく、この時期はまだオープンしていないので、管理所も無人。故に無断宿泊である。
途中、北上川に渡したワイアに、コイノボリがいっぱい干して:-) あった。そうかー、やっぱしGWなんだなぁ。
ところで突然、本日の桜前線状況:北上川沿いにはすばらしい桜並木があった(すでに散っているが)。厳美渓ではみごとな葉桜の下で「5月3日桜まつり」ののぼりが虚しくはためいていた。でも、この周辺はちょうど満開といったところ。……つーことは、だ。このへんは桜が咲いている程度に寒いということだ(うーん、論理的)。
ところでこのキャンプ場があるのはある人造湖のそばなんだが、地図には「貯水池」としか書かれていない。にもかかわらず周辺にはいたるところに「田瀬湖」の表記。ま、自分の住んでる湖がただの「貯水池」ぢゃ、さみしいもんね。気持ちはわかる。