SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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このサイトは、ホンダの名車「スーパーカブ」を使って旅をすることをテーマにしています。主なコンテンツはツーリングレポートです。ツーリングレポートは左の一覧から。それ以外のコンテンツは上のメニューバーからたどれます。


2002-08-20 ドリンクホルダー

_ 以前、カブは片手で運転できるから、ドリンクホルダを付ければ飲み物をのみながら走れるというアイデアを披露したら、スギヤマさんがさっそく自分の赤カブに自転車のドリンクホルダを付けてきて、「やられた」と思った。ちなみに搭載場所はレッグシールドの中央、ハンドルの真下である。

_ その後このアイデアは何人かが模倣してすっかりメジャーになったのだが、レッグシールドの加工が必要なのと、すでに目新しさがなくなってしまったこともあって、自分ではやらずにいたのだ。

_ が、今日、会社の前に止まっているカブには、別の手法でドリンクホルダが付いていた。左のミラーからステーを伸ばして、自動車用のホルダを固定していたのだ。これはいいかも知れない。レッグシールド方式だとちょっとかがまないとドリンクに手が届かないけど、これなら普通の乗車姿勢のままで取れる。

_ ということで、ちょっと考えておこう(なんて書いておくと、また誰かに出し抜かれたりするわけだ)。

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

Before...

ただただし [シールドのステーって、Fフォーム横のボルトとミラーの間に渡すんでしたっけ?]

さわい@札幌 [2年前にDXからカスタムに変えたので DXの記憶がさだかではないが たしか L字型の金具で ウインカーの内側を通って..]

ただただし [なるほど、それならスッキリできそうですねー]

けんたん [私も90DXにカップホルダーをつけています。レッグシールドの 左側のコンビニフックの場所にスプリング型のものをつけま..]

ただただし [ペットボトル用にワンタッチで開けられるストロー付きの蓋があるので、それを利用すると良いと思いまする]


2002-08-13 移転しました

_ サイト移転

どうせツーリング日記が主体なんだからWeb日記システムを使った方がいいだろうということで、自作のtDiaryをベースにしたサイトに変更。このシステムは「ツッコミ」が入れられます。ついでにホストもtDiary.Netに間借りすることにしてしまった。ちなみにこっちはカブとツーリングの話だけで、いわゆる「日記」はただのにっきの方で継続中。

なんにせよ、これでsupercub.netには個人的なコンテンツがなくなって、完全にpublicなサイトになったと言える。あとはできれば、共同運営みたいにできればいいのだが。

_ 今後の林道丸……

BMWが盗まれてしまったこともあり、現在所有しているバイクはカブだけ。ということは金をかける対象がこれだけになったということでもあるわけで(笑)、ここ数年はまったく手をかけていなかった「林道丸」をさらに進化させる気分になっている。

もっともこう暑いとどこへも(バイク屋へも)出かける気にはなれないので、もうちょっと涼しくなったら始動するつもり。さて、何をしようか。


2001-05-28 伊豆半島ミステリーツアー[3] ここどこ?〜湯ケ島温泉

_ 便宜上、別の日付になっていますが、同じ日の続きです。

_ 14:30 ここはどこだ?

しばらく下ると、ダートのままT字路にぶちあたる。ここどこ? 位置的には振越林道のはずなんだけど……。だとしたら、右に行けば三筋山のはず。昨日までの雨で巨大な水たまりだらけのダートを、ずんずん進む。しかし、行けども行けどもダートは終らない。嘘だ、振越林道はほとんど舗装路だったはず。

だったらここはどこか。この近辺で我々がまだ走っていない林道と言えばただひとつ。上佐ヶ野林道しかない。つまり、峠からの道はまっすぐ振越には下りず、緩やかな傾斜のまま上佐ヶ野に通じていたというわけだ。

地図4上佐ヶ野林道に通じていた!?

そうとわかれば、このまま進むわけにはいかない。T字路を右に曲ったということは、この先はスタート地点、白田林道だ。引き返せば当初の計画通り、河津に着くはず。やったぜ、ついに悲願達成。思わずKentさんと固い握手。少なくとも、カブと一緒に帰れるのは間違いない。

_ 14:45 上佐ヶ野林道

先行きの不安がなくなると、あとは林道を楽しむだけだ。道はわだちが深く、水たまりの連続。もっとも、派手に突っ込んでもレッグシールドがほとんどの水しぶきを防いでくれる。

いい気になって走っていると(といっても疲れ果てていたのでペースは上がらず)、突然、巨石と通行止めの看板が。こりゃすげぇな。路肩にはバイク一台分の隙間があって、セーフ。しかし、そこを抜けるととたんに道が荒れる。道幅が半分になり、落葉が厚くつもって、何年も手が入っていない感じ。このまま先細りになったらどうしよう……と思っていた矢先、今度は倒木が二本。一本目はカブがやっとくぐれる隙間があってなんとか通過。

倒木巨石巨石を迂回するおれ(撮影:Kent)と、倒木をくぐるKentさん

次の倒木は路肩にかろうじて乗りこえられそうな場所があるが、タイヤが滑ったら最後、バイクもろとも崖下にまっ逆さまだ。Kentさんと、お互いに支えあって通過。うーん、二人でよかったよ。やっぱ林道もバディが重要だなぁ。

_ 15:00 上佐ヶ野林道……じゃない

そのあとは道もよくなり、フラットでそこそこ飛ばせるように。仕事や山菜摘みの車もちらほら。順調に走っていると、また地図にはない分岐に出る。左は上り、右は下り。

あり得るのは、鉢ノ山の反対側を通る道がここまで通じている可能性だ。もっとも、ここからだとどの山が鉢ノ山かよくわからない。いずれにしても、時間も遅いし、早く下りられるに越したことはない。道が下っている右の道を選択。しかしその直後、衝撃的な光景が。

目の前を小動物が横切る。目があった。尻尾の曲った、ふてぶてしい態度のトラ猫。おいっ。なんでお前がここにいるんだ!!

我々がいるはずの場所は、さっきこいつを見かけたところから直線で5km以上、山のひとつや二つは離れている。同一の個体であるはずがない。実はこいつ、未発見のイズヤマネコで、遺伝子プールが小さいため、識別が困難なほど各個体が良く似ているっつーのはどうよ? って自分をごまかしてもしょうがない。コイツがいるってことは、ここは白田林道だ。なんでこんなことに。

完全に虚脱状態になりながらダラダラと下ると、最初に阻まれた通行止めのチェーンの裏側に到着。右は振越林道、左は白田林道。あぁ……認めたくないけど、これは現実だぁ。

_ 16:30 湯ケ島温泉

あとは惰性で海まで出て、河津からR414を目指す。宿は湯ケ島温泉の「木太刀荘」。すでに他のメンバーは到着してくつろいでいる。ドロドロのカブで到着した我々は一躍人気者である(そうか?)。

みんなに地図を見せながら今日のルートを説明しつつも、どうしても解決できない謎がある。それは、登山道から下りてきて左に曲がったのに、どうして白田林道に着いてしまったのか、という謎である。地図を見ればわかるように、あの場所から上佐ヶ野林道に出た場合、白田林道に出るには必ず右折しなければならない。逆になるのは幾何学的に不可能だ。これを解決しないことには今夜は眠れそうにない。そこでいくつか仮説を立てて検証。

仮説(1)、化けネコ説。ツーリング参加者には比較的人気のあった仮説だが(なんでやねん)、科学に魂を売ったおれとしては採用しがたい。だいたい、狐や狸じゃあるまいし、猫って生き物には人間をからかって楽しむような幼稚さはない。他にも、あの鹿は実は鹿じゃなくて、顔が扁平なアレだったのではないかという意見もあったが、同様に却下である。

仮説(2)、見落し説。上佐ヶ野林道の方向を逆にするには、いったん反対の北側に出てしまえば良い。つまり登山道を走るうち、うっかり交差する上佐ヶ野林道を通りすぎていた、という仮説。これならその後の合流で左方向が白田林道になる。しかし、必死に脱出路を探していた我々が、交差する道を見落とすとは考えにくい。林道は登山道よりもはるかに太くて整備された道なのだ。とても採用できる仮説ではない。

地図5仮説(2)、いったん向こうに出れば向きは合うが……?

仮説(3)、支線説。登山道から下りてきた時にぶち当たったのは、上佐ヶ野林道の本線ではなく支線だったのではないかという説。これはかなり説得力がある。支線と本線の合流地点を見落としたことにすれば、これ以外に合理的な解釈はないように思える。登山道を必死で走っていた時に比べ、林道に出てからは順調に飛ばしていたので、合流地点を見落とす可能性は高い。

地図6仮説(3)、支線が一本あれば、すべては解決……か?

というわけで、いちおう仮説(3)を採用し、無事に眠りについた。帰ってきてから調べたところ、こんなサイトを見つけた。倒木で遮られた支線の存在が書かれていて、これかも知れないと思える……と言いたいところだが、やっぱりどこかおかしな気がする。

支線から3kmの地点にある東屋なんて見なかったし、起伏や眺望の点からもこれらは我々が走っていない部分の話という気がする。しかし、登山道を下りてから、感覚的には10km近いダートを走った気がするので、どうも距離の説明のつじつまが合わない。むしろ尾根の西側に下りたと考えた方が納得のいく距離である。ということは、そもそも自分たちがいたと思い込んでいた尾根の場所自体が怪しくなる。しかし、三筋山と八丁池の位置関係からして、それ以外には考えにくいし。

いったい我々はどこを走っていたのだろうか。まったくもってミステリーである、伊豆って土地は。