SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1998-09-12 魅惑の林道ツアー(1)篇[1]

_ 前口上

ここに掲載したのは、1998年秋にSUPER CUBメーリングリストのメンバーとスーパーカブで林道ツーリングに出かけたときの記録です。ソロではないのでめずらしく写真があります:-)

カブMLではことあるごとにカブで入る林道の面白さを吹聴している私だが、「じゃあこんど連れてってくださいよ」と言われ続けて1年くらい放置してしまっていた(をい)。とはいえ、こちらもそろそろ前回の林道の効き目が切れてきたので、じゃあいっちょ一泊二日の林道ツアーとしゃれ込もうじゃないの、ということになった。集団で林道にはいるのは初めて。残念ながら連れ込もうと画策していた初心者氏は都合により来られなくなってしまったが、自分を入れて3名が集まった。まぁ、大勢で林道を走るのもナンだし、ちょうどいい人数じゃないの?

地図には例によって昭文社の「2輪車ツーリングマップ」「関東」を使用。そろそろ本屋の在庫も切れ始めているけど、カブ向きじゃない「ツーリングマップル」なんて誰が買うかっちゅーの。で、初日は、神奈川県相模原市にある自宅からスタートしています。写真は縮小・トリミングしてあります。クリックすると640x480のサイズが見られます。

_ 07:00

相模原の自宅を出発。R16沿いにあるトイザらスのマクドナルドで待ち合わせなので、これくらいの時間でいい。結局おれが一番田舎に住んでるってことかいな。7:20ごろにマクドナルドに着くと、すでに玉木さんが来ている。早く着きすぎて開店を待っていたとのこと。朝マックしていると、7:30をちょっと過ぎた頃に和田さん到着。朝食を食べつつ、地図を検討。当初の予定よりも人数が減って身軽になったのでコースを変えようかという話もあったが、やはり中津川が一番いいだろうということで、予定どおり、まずは青梅を目指す。駐車場に待つ3台をパチリ。置くから玉木さんのCT110(北米仕様)、次がおれの相棒C90林道仕様、1台置いて和田さんのC90(けっこうノーマルでも細かい細工が)。

_ 09:00

を再現しているような……。それからは、けっこうなペースで走れたので、予定よりも早く青梅に到着。青梅のコンビニで軽く休憩。和田さんはCT110を見慣れていないので、玉木さんのマシンをあちこちチェックしている(笑)。

_ 10:30

成木街道を通って(今回は迷わずに)、やはりやや早めのペースで秩父到着。ここで昼食というつもりだったが、早すぎるので各自コンビニで弁当を買って、林道で食べよう! ということになった。ガスチャージも済んで、タイヤの空気圧もチェックした。林道走行への準備は万端。いやおうなしに盛り上がる……そうでもないか。みんな淡々としてました(笑)。

_ 12:00

秩父市内からR140を西に折れて、中津川渓谷へ。アプローチはもちろん舗装路なんだけど、これがまた長いのなんの。そうか、前回は金山志賀坂林道から入ってきたからすぐにダートが始まっていた気がしていたけど、まともにアプローチするとこんなにも長い舗装路を走るんだったのか。さすがに3人とも飽きてきて、途中でちょっと休憩。写真は2人ともお尻向けてて、ひどいアングルだ(笑)。工事現場のオジサンと話をしていることろなのである。地図によるともう少しでダートが始まりそうな感じ。でも、渓谷沿いの道はきれいで楽しいのも確か。

の時、用心のために買っておいた1本のチューブが、今、いよいよ使われることになるとは(しかも自分のマシンじゃないあたりが)。実は和田さんもちゃんとチューブ持参してたんだけど、あえて8年モノを使うあたりがちょっとバカ。そういえば、チューブは持っているくせにまともなタイヤレバーを誰も持っていないというのも間抜けな感じがしなくもない(ノーマルタイヤは自転車のタイヤレバーでも外せるので、それを持っていた和田さんは正解なんだけどね)。CT110のタイヤはけっこう固いので難物だが、(やはり8年ぶりにタイヤをはずすことになった)おれが車載プライヤーを突っ込むことに成功、自転車用タイヤレバーの助けも借りて、なんとかチューブ交換ができた。やはり分解式の車載プライヤーは偉い。見直した。パンクの原因はどうやらリムの錆らしい。けっこう厚く錆びていて、こするとぽろぽろと剥がれ落ちてくる。年代物の持ち主はご注意されたし。……つーか、タイヤ交換したときに注意してくれてもいいもんじゃん >バイク屋

_ 13:30

慣れないチューブ交換でさすがにへろへろになったので、ダートを待たずに近くの河原に降りて昼食ということになった。せっかくキャンプ装備もあることだし、と、コンロを出してお茶を沸かす。和田さんの新兵器カセットコンロがなかなかいい味だ。が、ボンベの付け方が使う直前までわからなくてなかなかナイス(笑)。食べ始めると、さっきまで曇っていて涼しかったのに、いきなり陽がさしてくる。こうなるとちょっと暑い。

_ 14:30

さて、いろいろと寄り道があったが、ようやくダートに突入。中津川林道は渓流沿いを走る前半と、峠まで一気に登る後半に分かれるので、前半を走ったら休憩しようと決めて走り出すも、例によって止まらなくなり、そのままずるずると三国峠まで一気に登ってしまう。先頭失格(笑)。ゆっくり走ったとはいえ、みんなちゃんと付いてきてくれて良かった。しかしCT110の玉木さんはいいとして、ほとんどノーマルの足回りの和田さんまでちゃんと付いてきたのはすごい。それにしても、中津川はホントにいい林道だ。

一休みしていると、あとから峠に登ってきた他のライダーたちが話しかけてくる。さすがにカブが3台も登ってきて驚いているようす。なかの一人がうちのカブについてやたら詳しく聞いてくる。気を良くして説明していたら、「あの、もしかして"SUPER CUB Tourists!"の方ですか?」。はぁ? なんでい、読者だったのか(笑)。悪いこと、できないねぇ……。

さて、日帰り予定の玉木さんはここでお別れ。このまま山梨側に降りるか、はたまた林道を戻るか悩んでいたが、林道を下ることに決めたようだ。まぁね、この先行っても舗装路しかないしね(笑)。せっかくここまで来たら、もう一本楽しんで帰るでしょ、やっぱ。

_ 16:30

残る二人は、山梨側を一気に下って、廻り目平キャンプ場を目指す。途中、夕飯買い出しやガスをしていたら、キャンプ場到着はこんな時間になってしまう。まだまだオンシーズンなので、けっこう混んでいる。このキャンプ場はサイトが山の斜面にあるので、空き地を探してどんどん上に上がっていくと、はるか高みに来てしまった。まぁ、しかたがないけど、トイレとか、水場とかが遠いのがちょっとなぁ。

近くで買い込んだビールやワインをあけ、まだ明るいうちに夕飯を食べ始める。和田さん、山に分け入ったと思ったら、キノコをいくつか手に持っている。まぁ、見た目は食用になりそうだし、本人も「これは大丈夫」と言っているので信頼するが、監視のためにおれは食わないことにする(笑)。運よく(?)醤油やバターがなかったので、あまりそそられなかった:-)

食後、はるか下方にあるトイレに行って、戻ってきたら急斜面を登るときに息切れがして、ワインがまわってへろへろになってしまった。もともと酒には弱いので、これはつらい。日が暮れたばかりだったが、早々にテントにこもってしまう。和田さんごめん。