SUPERCUB Tourists! 〜 カブに乗って旅に出よう!

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1990-01-02 モディファイ & メンテナンス

_ ここには、カブでツーリングをするにあたってのメンテナンスについてと、ツーリング仕様のカブを作るためのモディファイのアイデアを書いています。私のカブは90なので、50や70とはちょっと設計が違うところがあり、ここに書いたパーツがそのまま使えるとは限りません。90と50/70との違いはわかる範囲で書いておきますが、モディファイは各自のリスクで行なってください。また、私は林道ツーリングが主体なので(ついたあだ名が「林道丸」)、カスタムの方向性もラフロード走行に適するように行なっています。そのあたりもご注意ください。

_ メンテナンス

メンテナンスといっても、きわめて頑丈なバイクですから、デリケートな面はほとんどありません。1500〜2500km程度ごとにきちんとオイルを換えること(高いオイルである必要はありません、HONDA純正の安いヤツが一番合います:-)。それから普段はカバーに隠れて意外と目の届かないチェーンのオイルと弛みのチェック。この程度で十分でしょう。

特にオイルはけっこう重要です。バイク屋に「ちょっと調子が悪いんだけど」とカブが持ち込まれたので、ドレンを開けてみたら一滴もオイルが出てこなかった……なんていう話があるくらいに、オイルの役目をするものが入ってさえいればそこそこ走ってしまうカブですが、排気量が小さいせいか、実は交換するだけでかなり調子がよくなります。

チェーンは大きなバイクが使っているシールチェーンではないので、けっこう頻繁に伸びてしまいます。ツーリング中でも時々チェックして、適度な張りを持たせておきましょう。

_ モディファイ

画像の説明 わが林道丸のもっとも大規模なモディファイ箇所は、ミッションです。C90のミッションは3速しかありませんが、C50の3速に比べて最高速を伸ばすためか各ギアが離れぎみで、かつ1速が低すぎて使い勝手やフィーリングの面から不満に思う人が多いようです。そこで、カブMLのメカに強い方に頼んで100EX(通称タイカブ)の4速ミッションに換装してしまいました。大手術でしたが、不満は完璧に解消され、これぞC90の正しい姿であると言って良いほどすばらしいミッションになりました。4速化に関する詳細はこちらで参照できます。

リアキャリア ツーリング仕様にするにあたって、通常のカブでまずなんとかしたいのが積載量のアップです。ノーマルでもけっこう大きなリアキャリアがついてきますが、キャンプツーリングをするようになるとテントも満足に積めないことがわかります。そこで、新聞配達専用仕様の「プレスカブ」用のパーツを流用します。写真はそのリアキャリアをつけた状態です。幅が少し大きくなり、後方に10数cm延長されています。補強も入って、かなり重いものまで積載できます。ただし、この手が使えるのは丸目のカブ(デラックス)だけです。角目(カスタム)はリアフェンダーの形状が異なっているため、そのままでは大型キャリアを取りつけることができないそうですので、ご注意下さい。

前カゴ それでも足りないときは、フロントにも荷物が積めます。また、リアに重い荷物を積むとフロント過重が減りすぎて、発進時にウィリーをしてしまう、コーナーリングが不安定になるなどの弊害があるので、ある程度の重さをバスケットに入れておくのはオススメです。ノーマルについているバスケットでもいいのですが、メッシュが大きく小さいものが走行中に落下するなどの問題があります。写真はHONDAアクセス製のメッシュの細かいバスケットです。大きさは一回り大きいので、積載量もアップします。さらにプレスカブ用の超大型バスケットをつけることも可能ですが、フロント過重が大きくなりすぎ、ステアリングに影響が出るのであまりオススメできません(特に林道ツーリングではフロントがとられるでしょう)。

ベトナムキャリア もうひとつ、積載場所を作ってあります。最近はメジャーになったベトナムキャリアです。これは日本では手に入らないベトナム純正(?)のメッキ品で、知人に譲ってもらいました。薄いものを挟めるクリップが付いていて、ツーリング中に地図を挟んだりするのに便利です。

フロントタイヤ カブのタイヤはかなり貧弱です。はっきりいって、サスから下はカスです。私は林道を走るので、オフ車用のブロックタイヤを探しました。サイズ的には、HONDA CRM50用のフロントタイヤが前後に(笑)履けるようです。ただし、これは90の場合だけです。50/70ではフロントの幅がやや狭く、このサイズを履くとフェンダーの内側に干渉してしまうと思われます(実は90でも少し干渉しています。走っているうちに削れてしまうので良しとしていますが:-)。

リアタイヤ オンロード向きには、ミシュランから合うサイズのものが出ていたようですが、残念ながら生産中止になってしまったそうです。ブリヂストンからもカブに合うタイヤが出ているようです。

リアショック タイヤと同様、サスもカスです。でもフロントはどうにもなりません(テレスコピックサスに換装することも可能ですが、いろいろと弊害もあるようです)。私はカヤバのCB90用(レース仕様)をつけています。少し固すぎますが、多量の荷物を積んでも底付きしなくなりました。青いボディーも迫力があってグーです:-)

このユニットはもともと倒立タイプですが、これを正立にして装着しています。左側のスイングアームと少し干渉するためスイングアーム側を強度的に問題ない程度に少し削りましたが、ワッシャーを1枚かます程度でも大丈夫だそうです。

最初に着けたユニットは雨ざらしにして錆びつかせ、オイルシールを破ってしまったので、現在のものは2代目です。ただ、このサスは非常に硬いので、私のように林道に入るのでもない限りあまりオススメできません。現在の私のイチオシはビチューボですね。

マフラー 林道走行時の問題は、一般のオフロード車と違ってロードクリアランスが少ないところです。特にマフラーはかなり「ぼこぼこ」になります。そこで、同系統のエンジンでアップマフラーがついているマシンのものを流用してみましょう。私のカブには、北米仕様DAX(ST70)のものが付いています。これは開口部が大きいので、90ccだとちょうどいいです。音はそれほど大きくなりません。低くまろやかな音になります。なんといっても見た目の迫力があります。

取りつけに関しては少しステー等が必要ですが、あまり問題はありませんでした。レッグシールドに少し干渉するのですが、無視して溶けるにまかせてあります(笑)。サイドカバーにも干渉するので、取ってしまいました。そのままでもバッテリーにはカバーがかかっているので問題はないと思いますが、私の場合はバッテリーレスキットに換えてあります(DT200用のもの)。

現在はカブが流行していますから、カスタムショップによるリプレイス品も出ていますね。そういうものなら、より美しくつけられるでしょう。ハンターカブラが出たおかげで、純正のアップマフラーも選択できるようになりましたね。サイドカバーの上をきれいに通るようです。

ステップ ステップも林道仕様に換えてあります。といっても、そのまま付くものがあったわけではありません。モンキー用のパーツが多く流用できるカブですが、ステップ周辺についてはステップの地上高がずいぶん違うため、まったく流用はできなくなっています。そこで、ラバーのついている部分から先をカットして、モンキーBAJAの可倒式ステップの先を溶接しました。……よく考えてみたらわざわざモンキーBAJAのを使う必要はなかったんですが。

エンジンガード モンキーBAJAのエンジンガードがそのまま付きました。支持がフレームではなくクランクケースなので、あまりガードの役は果たしそうもありませんが、ないよりはましでしょう(ホントか?)。

ハンドルガード 林道マシンを名乗る以上、これは欠かせません。プレスカブ御用達のハンドルガードです。普通のOFF車用のガードより大きくて威圧感があり、ルックスは最高です。ハンドルの上までカバーするので、多少の雨でも手が濡れません。ただ、寒さ対策にはそれほど効き目はありませんので、冬場には後で述べるハンドルカバーが最適です。

また、ノーマルにはミラーが片方しか付いていませんが、長距離ツーリングには、とうぜん左にも必要です。オフ車っぽいミラーを探しましたが、カブのミラーに合う8mmネジのものはあまり選択肢がありません。かつてはナポレオンのラジカルミラーという製品を使っていましたが、あまりに緩みやすいので、現在は似たようなタイプで10mmネジのものを、8mmにするアダプタを介して使っています。

サイドスタンド ノーマルのサイドスタンドが曲がってしまったので、強化スタンドに替えました。ノーマルはステップについているので、ぶつけるとステップも一緒に曲がってしまう問題がありましたが、強化ステップはスイングアームにつくので心配いりません(今度はスイングアームが曲がったりして……)。最初はプレスカブ用のスタンドを注文してしまいましたが、普通のカブにはプレスカブのスタンドはつきません。現在ついているのはヤマハのメイトと共用の社外品です。接地部分が大きくて、大きな荷物を積んでいても安心です。

ハンドルカバー 寒くなったらこれしかないでしょう。ハンドルカバーがこれほど似合うバイクもないですよねぇ。ヤママルトというメーカーの品を付けています。内側に毛が生えてて、真冬でも夏用のグラブでへっちゃらです。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
おとかわ@鈴鹿 (2017-03-12 06:12)

リアサスをひっくり返すのは現在はOKなのでしょうか?
自分は昔ミニトレに乗ってまして、モトクロッサーの倒立サスに
憧れてサスをひっくり返したところ、ダンピングが効かなくなり
ただのバネになった経験がありましたよw

nattinopapa7@yahoo.co.jp